明け方まで山月記を読み返す🌓⛰🐅

1 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:12:22.53 ID:OamXgf3a0.net
🐯

83 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:00:28.95 ID:gLG1Verm0.net

>>78
中国では🐅は暴れん坊だけどどこか賢くて哀愁ある獣ってイメージやからや
ネット上の会話とかでも草とか🤔みたいに自嘲レスするときは🐅って付けられることあるで

86 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:01:09 ID:JYgJuGO80.net

ブレードライガーに変身したらカッコいいのに

62 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:41:05.75 ID:gLG1Verm0.net

>>56
そうなんか
ずっと詩が上手くいかんから発狂したんかと思ってたわ

74 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:52:36 ID:OamXgf3a0.net

>>68
>下吏となつて長く膝を俗惡な大官の前に屈するよりは、詩家としての名を死後百年に遺さうとしたのである。

ワイは李徴は詩人になりたかったんでも名を残したかったんでもなくてクソ上司に頭を下げたくなかったのが一番でかいんやないかと思う
でも文学の読み方にはいろいろあるからそれが正しいかはわからない矛盾はしないようにしたいが

41 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:33:18.10 ID:OamXgf3a0.net

 言終つて、叢中から慟哭の聲が聞えた。袁傪も亦涙を泛べ、欣んで李徴の意に副ひ度い旨を答へた。李徴の聲は併し忽ち又先刻の自嘲的な調子に戻つて、言つた。

 本當は、先づ、この事の方を先にお願ひすべきだつたのだ、己れが人間だつたなら。飢ゑ凍えようとする妻子のことよりも、己の乏しい詩業の方を氣にかけてゐる樣な男だから、こんな獸に身を墮すのだ。

 さうして、附加へて言ふことに、袁傪が嶺南からの歸途には決して此の途を通らないで欲しい、其の時には自分が醉つてゐて故人を認めずに襲ひかかるかも知れないから。

又、今別れてから、前方百歩の所にある、あの丘に上つたら、此方を振りかへつて見て貰ひ度い。自分は今の姿をもう一度お目に掛けよう。勇に誇らうとしてではない。我が醜惡な姿を示して、以て、再び此處を過ぎて自分に會はうとの氣持を君に起させない爲であると。

89 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:03:56.94 ID:OamXgf3a0.net

>>83
はえー賢い
そういう多言語のスラングほんまおもろいわ

34 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:30:38.69 ID:OamXgf3a0.net

>>26
それはわからん
自分の名前を呼ぶ声がして無意識に走り出した
気付いたら虎になっていた
それだけや

13 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:18:41 ID:ebR3f5Gz0.net

どうして虎になったん?

94 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:07:58.80 ID:OamXgf3a0.net

>>92

66 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:46:11 ID:gLG1Verm0.net

>>65
発狂したのと🐅になったのはイコールやろ
発狂して走り出して虎になったって書いてあるんやから

66 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:46:11 ID:gLG1Verm0.net

>>65
発狂したのと🐅になったのはイコールやろ
発狂して走り出して虎になったって書いてあるんやから

37 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:31:29.57 ID:OamXgf3a0.net

己れは昨夕も、彼處で月に向つて咆えた。誰かに此の苦しみが分つて貰へないかと。

しかし、獸どもは己れの聲を聞いて、唯、懼れ、ひれ伏すばかり。山も樹も月も露も、一匹の虎が怒り狂つて、哮つてゐるとしか考へない。天に躍り地に伏して嘆いても、誰一人己れの氣持を分つて呉れる者はない。
恰度、人間だつた頃、己れの傷つき易い内心を誰も理解して呉れなかつたやうに。己れの毛皮の濡れたのは、夜露のためばかりではない。

58 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:39:10.14 ID:gLG1Verm0.net

>>47
👴やってもやっても上手い詩が作れん…
🐅ファッ、森ん中走ってたら虎になってもうた、しかも知り合い歩いて来てるやん
🐅聞け袁惨、ワイは虎になったから戻れんわ、これが最後の詩や。あと家族によろしく、ほな…

25 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:26:33.48 ID:OamXgf3a0.net

 袁傪は又下吏に命じて之を書きとらせた。その詩に言ふ。

偶因狂疾成殊類  災患相仍不可逃
今日爪牙誰敢敵  當時聲跡共相高
我爲異物蓬茅下  君已乘軺氣勢豪
此夕溪山對明月  不成長嘯但成嘷

18 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:22:40 ID:OamXgf3a0.net

>>11
それは李徴の話か?ワイの話か?
ワイは実際病気になっとるけど山月記には関係のないことや
李徴の話の方が大事や

16 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:20:37.78 ID:OamXgf3a0.net

 それ以來今迄にどんな所行をし續けて來たか、それは到底語るに忍びない。

ただ、一日の中に必ず數時間は、人間の心が還つて來る。さういふ時には、曾ての日と同じく、人語も操れれば、複雜な思考にも堪へ得るし、經書の章句をも誦ずることも出來る。
その人間の心で、虎としての己の殘虐な行のあとを見、己の運命をふりかへる時が、最も情なく、恐しく、憤ろしい。

しかし、その、人間にかへる數時間も、日を經るに從つて次第に短くなつて行く。今迄は、どうして虎などになつたかと怪しんでゐたのに、此の間ひよいと氣が付いて見たら、己れはどうして以前、人間だつたのかと考へてゐた。之は恐しいことだ。

19 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:23:25.91 ID:OamXgf3a0.net

今少し經てば、己れの中の人間の心は、獸としての習慣の中にすつかり埋れて消えて了ふだらう。恰度、古い宮殿の礎が次第に土砂に埋沒するやうに。
さうすれば、しまひに己れは自分の過去を忘れ果て、一匹の虎として狂ひ廻り、今日の樣に途で君と出會つても故人と認めることなく、君を裂き喰うて何の悔も感じないだらう。
一體、獸でも人間でも、もとは何か他のものだつたんだらう。初めはそれを憶えてゐたが、次第に忘れて了ひ、初めから今の形のものだつたと思ひ込んでゐるのではないか? 

いや、そんな事はどうでもいい。己れの中の人間の心がすつかり消えて了へば、恐らく、その方が、己れはしあはせになれるだらう。

だのに、己れの中の人間は、その事を、此の上なく恐しく感じてゐるのだ。ああ、全く、どんなに、恐しく、哀しく、切なく思つてゐるだらう! 己れが人間だつた記憶のなくなることを。

この氣持は誰にも分らない。誰にも分らない。己れと同じ身の上に成つた者でなければ。所で、さうだ。己れがすつかり人間でなくなつて了ふ前に、一つ頼んで置き度いことがある。

45 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:35:28.41 ID:0ik7rgTx0.net

>>40
足りないものが才能だったら才能と書くだろ
才能があっても何かが足りなかったから何かって書いてある

76 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:53:53.48 ID:0ik7rgTx0.net

虎に変身する下りは文学的な表現というかフィクションだからあんまリアルに考えなくていいと思う

92 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:06:57 ID:gLG1Verm0.net

>>89
嘘やで
ワイが今適当に考えただけ

78 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:56:44.26 ID:vONGMZVN0.net

なんで犬でも猫でもなくて虎になったんや

79 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:56:55.51 ID:OamXgf3a0.net

>>76
作品世界でもフィクションなのか作品の中では現実のことなのかも考える余地あるやろ
山月記はそらフィクションやけどそういうはなしではなくて

31 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:29:13.80 ID:ivWb938O0.net

>>26
普通なるやろ
お前トラにもなれんのか?

52 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:37:01.34 ID:7ALa9XLB0.net

心が足りんかったんや…

85 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:00:48 ID:g8W0Cr0cd.net

>>78
発狂して猫になってもカッコつかんやろ…

17 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:20:41.51 ID:ebR3f5Gz0.net

おい、無視すんな
どうして虎になったん?

71 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:49:04.18 ID:OamXgf3a0.net

>>66
声が聞こえた時点で発狂やと思うけどわけのわからぬことを叫んでいたときは人間だったんやろ?
発狂から虎になったのは一連の出来事なのかも知れんが発狂した途端に虎になったわけではないし

44 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:35:04 ID:gLG1Verm0.net

終ってからにするか

88 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:02:43 ID:OamXgf3a0.net

>>81
深く考えないのもそら楽しいけど無意味なことを考えるのも楽しいで

虎になった李徴の口から李徴の声が出てる描写はひとつもないんや
ワイの見落としはあるかも知れんが袁傪の現在の地位に対して「李徴の祝辞」がある以外は全部「李徴の声」って書いてあると思う
最後の虎も李徴とは書いてない虎やろ

53 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:37:10.08 ID:n8BtkFE30.net

終わりか?

55 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:37:54.75 ID:Im6DO+IE0.net

一体何が足りなかったんでしょうかね〜
不思議ですね〜

14 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:19:00.95 ID:Z2EIRo6zd.net

 今から一年程前、自分が旅に出て汝水のほとりに泊つた夜のこと、一睡してから、ふと眼を覺ますと、戸外で誰かが我が名を呼んでゐる。聲に應じて外へ出て見ると、聲は闇の中から頻りに自分を招く。覺えず、自分は聲を追うて走り出した。

無我夢中で駈けて行く中に、何時しか途は山林に入り、しかも、知らぬ間に自分は左右の手で地を攫んで走つてゐた。何か身體中に力が充ち滿ちたやうな感じで、輕々と岩石を跳び越えて行つた。氣が付くと、手先や肱のあたりに毛を生じてゐるらしい。

少し明るくなつてから、谷川に臨んで姿を映して見ると、既に虎となつてゐた。

73 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:52:11.54 ID:17taLzaf0.net

自嘲気味に「自分語りよりまず最初に妻子のこと頼むべきやなこんなんだから獣に堕ちるんや」って言うところ悲しい

23 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:25:24 ID:gLG1Verm0.net

>>17
自分の才能のなさというかあと一歩届かなさに発狂してしまったんやで

77 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:55:58.45 ID:YO/BgATHd.net

詩の為に全部捨てたのにそれも中途半端なところで辞めて最後は下に見てた奴らにヘコヘコしなきゃならなくなったもんだから自尊心が暴走したんやろね

70 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:48:54.28 ID:n8BtkFE30.net

>>66
もっかい読んだら同じやったわサンガツ

39 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:32:53.86 ID:OamXgf3a0.net

>>30
もっと早くに言ってくれれば振り仮名振ったり新字体にしたりするけど今日はすまんな

33 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:29:33 ID:ivWb938O0.net

>>27
才能ないって友達が言ってるやん

90 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:05:52.50 ID:vONGMZVN0.net

>>83
自嘲する生き物ってイメージなんやな
そんな印象付けられてる寅さんかわいそう
突出したものが結局無いまま発狂したのに強い虎になったのが引っ掛かってたけどまぁ理解できたわ

95 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:09:07.14 ID:gLhcDnSxa.net

人は何かしらの獣の部分を持ち合わせておりそれを性情と呼び、彼の場合は羞恥心だった
わいの場合は何なのだろうか
それがわいだけでなく周りの人間も苦しめているのだろう
これがいつの時代の作品か知らないが、今ちょうどハマっている作品ともかぶるからそれもあって響いたんやろな

99 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:11:34.36 ID:OamXgf3a0.net

>>95
人間は誰しも何かの獣を飼っている
それは比喩として本当のことやが現実にワイらが獣に変身することはない
それを思えば何があっても取り返しがつかないことにはならないと思うんやけどな

28 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:27:36.81 ID:OamXgf3a0.net

 時に、殘月、光冷やかに、白露は地に滋く、樹間を渡る冷風は既に曉の近きを告げてゐた。人々は最早、事の奇異を忘れ、肅然として、この詩人の薄倖を嘆じた。李徴の聲は再び續ける。

 何故こんな運命になつたか判らぬと、先刻は言つたが、しかし、考へやうに依れば、思ひ當ることが全然ないでもない。

人間であつた時、己れは努めて人との交を避けた。人々は己れを倨傲だ、尊大だといつた。實は、それが殆ど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかつた。
勿論、曾ての郷黨の秀才だつた自分に、自尊心が無かつたとは云はない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいふべきものであつた。

35 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:31:01.31 ID:OamXgf3a0.net

己れには最早人間としての生活は出來ない。たとへ、今、己れが頭の中で、どんな優れた詩を作つたにした所で、どういふ手段で發表できよう。

まして、己れの頭は日毎に虎に近づいて行く。どうすればいいのだ。己れの空費された過去は? 己れは堪らなくなる。

さういふ時、己れは、向うの山の頂の巖に上り、空谷に向つて吼える。この胸を灼く悲しみを誰かに訴へたいのだ。

67 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:47:39.05 ID:OamXgf3a0.net

>>65
どうなんかな?
最初の語られる李徴の話では発狂して失踪したことは書いてあるけど虎になったとは書いてない
でも李徴の声は覚えず走りだして走ってるうちに気づいたら虎になってたって言っとる

袁傪と語り手の視点に立てばほんまに虎になっとるのかも確定事項と言えるんかワイにはわからん

65 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:44:48 ID:n8BtkFE30.net

発狂したのと虎になったのは別の出来事よね?

101 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:12:41.15 ID:OamXgf3a0.net

たまにでも山月記の話ができると楽しいな

20 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:24:19.96 ID:OamXgf3a0.net

>>17
すべては本文の中にあるかも知れないし本文の中にさえもないかも知れないから読もうや

96 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 06:09:32 ID:OamXgf3a0.net

>>91
できもしないのに自分を客観視したがる癖はほんまあかんな
李徴に自分を重ねとるつもりはないがワイもそういうとこある

57 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:38:53.56 ID:ILonf9dU0.net

最期はバターになるんやっけか

49 :風吹けば名無し:2019/12/07(土) 05:36:03 ID:gLG1Verm0.net

>>43
じゃあその自分じゃ気付けないという事実に気付いて発狂したんやろ