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群馬県みなかみ町の民家や民宿の屋内で飼われていた猫少なくとも20匹が、十分な世話を受けずに放置され、死んでいたことが、8日までに分かった。
死骸の多くはミイラ化や白骨化が進んでおり、死後も処理されることなく、長く放置されていたとみられる。
猫は、大家の知人の男性が世話をしていたとされ、群馬県警沼田署は動物愛護法違反に当たる可能性も視野に、詳しい経緯を調べている。
◎「実際にはより多く…」可能性指摘
動物愛護団体のNPO法人群馬わんにゃんネットワーク(高崎市・飯田有紀子理事長)によると、1日に大家の女性から「猫の世話をしていた男性が亡くなり、里親探しを手伝ってほしい」と同ネットワークに連絡があり、職員が民家に入って死骸を確認した。
確認できた死骸は20匹だったが、これ以外にも女性が以前に片付けたものもあるという。
同ネットワークによると、女性の経営する民宿で生活していた男性が数年前から猫を飼い始めたが、男性は昨年夏に死亡。
その直後、知人である別の男性が「猫の世話をする」と大家に伝えたものの、実際には猫を屋内に閉じ込めたまま放置していたとみられる。
9月中旬から男性と連絡が付かず、不審に思った大家が中を確認したところ、猫が死んでいたことが分かったという。
猫が飼われていたのは民家の2階と3階で、人は住んでいなかった。玄関には空になった猫用のエサの袋が山積みになっており、各部屋には乾燥したふんが散乱。
共食いをしたとみられる痕跡もあった。民宿にも死骸が残されていた。
同ネットワークは「連絡が付かない男性の出入りしていた他の建物にも死骸があったと聞いている。実際にはより多くの猫が死んでいるのではないか」とみている。
近くで働く女性は「夏ごろ、猫特有のにおいがしたが死臭は感じなかった。ただハエが多かったため、何かの死骸が放置されているのでは、と近所でうわさになっていた」と話した。
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/society/165427
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