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沖縄県の那覇と本島中北部間を結ぶ高速船を運航する第一マリンサービス(那覇市、熊坂俊彦社長)は7日、通勤・通学の手段に高速船を活用した「パーク&ライド」実証実験として、那覇―北谷間(所要時間25分)の無料乗船を始めた。11日まで。
高速船は北谷フィッシャリーナを午前7時15分に出発する便と、那覇市明治橋を午後6時半に出発する2便。通常片道900円だが、期間中は無料で乗船できる。
7日早朝に北谷フィッシャリーナを出発した便には約10人が乗船。近くに駐車して乗り換える人や、自転車で港まで来て自転車ごと乗船する人もいた。
実証実験は、港まで車や自転車などで乗り付け、高速船に乗り換え移動することで、都市部の交通渋滞緩和につなげる狙いがある。
高速船(定員140人)は今年4月、那覇市、北谷町、恩納村、本部町を結ぶ路線で運航を開始。同社によると、波や風などの影響で運航できない日があるものの、これまでの運航率は8割ほどという。
ただ、運航の可否が天候にされやすいことや、周知が進んでいないなどの理由で、利用者数は定員に対して約1割程度にとどまっている。
熊坂社長は「モノレールの延長区間の開業もあり、パーク&ライドへの関心は高まっている。
ただ、定着にはまだ時間がかかるため、多くの人に利用してもらえる機会を増やし、高速船の魅力を伝えたい」と利用を呼び掛けた。
うるま市の50代男性は「那覇まで1時間かけて通勤しているが、高速船は運転と渋滞のストレスがなく便利だった。早朝に海風を浴びながら通勤するのは爽快」と話した。
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/481078
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